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自分の中に毒を持て【本と私③】

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こんにちは! 作業療法士のOがお届けします【本と私】、このシリーズは私の心をわし掴みにした書籍たちの紹介です。きっちりしたレビューは無理なので、ゆるーい内容になりますが、もし興味が湧いたらぜひ読んでいただきたいと思う書籍を選んでおります。 (AmazonやYouTube、その他サイトへのリンクを使用しておりますが、アフィリエイト等ではありません)。 さて、前回強烈な破壊力を持った文章で予告しておきましたが、 今回紹介したいのは‥‥ 自分の中に毒を持て   : あなたは"常識人間"を捨てられるか 岡本太郎 著   青春出版社   1988 年1月 です!!Amazon確認したら、新装版が出ていたんですねー。欲しくなります。 さて、この本で私が圧倒的に好きな言葉が、 ”未熟を決意するのは、素晴らしいことだ” これです。 これなんですが、長らく ”未熟を決意せよ” と書いてあったと勘違いして覚えていて、未だにこの文章を読むときは、’決意せよ’と読み替えてしまうのでした。 矛盾したことを言って読者を煙に巻いているわけではないんです。 ”ぼくに言わせれば、弱い人間とか未熟な人間のほうが、はるかにふくれあがる可能性を持っている。‥‥そこへいくと、未熟というものは運命全体、世界全体を相手に、自分の運命をぶつけ、ひらいていかなければいけないが、それだけに闘う力というものを持っている。 ‥‥ 自分が未熟だからと消極的になってしまったら、未熟である意味がなくなってしまう。‥‥” こんな文章の後に続く言葉なんですね。 私ももちろん、熟達するということに憧れます。憧れどころか強烈な欲求があります。 例えば、作業療法士として、リハビリ専門職として、医療人として、社会人として、人間として、もっともっともっと熟達したい。でも、どんなに練習しても、鍛えても、稽古に通っても、勉強しても、論文を漁っても、本を読んでも、自分が目指すところに全く届く気配がない、悲しみひとつ乗り越えられない‥‥、なんでいつまで経ってもこんなに情けない、何もできない人間なんだろう。 そんなふうに落ち込んだときに、未熟であることを決意しているからこそ、情熱が、エネルギーが満ちあふれてくるんだと、勇気づけてくれるんです。 この言葉を支えに、全く上達する気配をみせないような苦手なことでも挑戦し続けることがで